航海士との結婚に憧れる一方、長期間会えない生活やワンオペ育児に不安を感じていませんか。
この記事を読めば、航海士との結婚生活のリアルな実態、妻に向いている人の特徴、具体的な出会い方まで全てが分かります。
航海士との結婚は、働き方への深い理解と覚悟があれば、経済的な安定と強い絆を両立できる魅力的な選択肢です。
後悔しないために知るべき知識を身につけ、幸せな未来への第一歩を踏み出しましょう。
目次
航海士との結婚に憧れる理由とは
「航海士」と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。
大海原を舞台に活躍するたくましい姿、高い収入、そして長期休暇。多くの女性が航海士との結婚に憧れを抱くのには、具体的で魅力的な理由があります。
まずは、多くの人が惹きつけられる航海士との結婚の魅力について、その理由を深掘りしていきましょう。
経済的な安定性と高い年収
航海士との結婚に魅力を感じる大きな理由の一つが、経済的な安定性です。
航海士は、その専門性の高さと過酷な労働環境から、一般のサラリーマンと比較して非常に高い水準の給与を得ています。
一度の航海が数ヶ月に及ぶこともあり、その間の手当なども加わるため、同年代の男性よりも大幅に高い年収が期待できるでしょう。
実際に国土交通省の調査などを見ても、船員の給与水準は高く、安定していることがわかります。
この経済的な余裕は、将来のライフプランを立てる上で大きな安心材料となります。
マイホームの購入や子どもの教育費、将来のための貯蓄など、経済的な基盤がしっかりしているからこそ、安心して家庭を築くことができるのです。
パートナーの収入に不安を感じることなく、穏やかな生活を送れる点は、何物にも代えがたい魅力と言えます。
社会を支える誇り高い仕事への尊敬
航海士の仕事は、私たちの生活に欠かせない物資を運ぶ、社会的に非常に重要な役割を担っています。
日本は四方を海に囲まれた島国であり、食料品や衣料品、エネルギー資源である石油や天然ガスなど、輸入品の99%以上が船によって運ばれています。
つまり、航海士がいなければ、私たちの現代社会は成り立たないのです。
巨大な船を動かす専門的な知識と技術、そして厳しい自然環境の中で安全に航海をやり遂げる責任感。
そんな社会のインフラを最前線で支える誇り高い仕事に、強い尊敬の念を抱く人も少なくありません。
凛々しい制服に身を包み、世界中の海で活躍するパートナーの姿を誇りに思う気持ちは、結婚生活における大きな喜びとなるでしょう。
「私の夫は、人々の生活を支える大切な仕事をしている」という実感は、夫婦の絆をより一層深めてくれます。
長期休暇で濃密な時間を過ごせる魅力
航海士の勤務形態は、「3ヶ月乗船して1ヶ月休暇」のように、長期間の乗船とまとまった休暇を繰り返すのが一般的です。
乗船中は会うことができませんが、その分、休暇中は1ヶ月以上もの間、家族とずっと一緒に過ごすことができます。
この長期休暇は、航海士の家族ならではの特権です。
一般的な会社員では難しい長期の海外旅行を計画したり、平日にのんびりと国内旅行に出かけたりすることも可能です。
夫が家にいる間は、毎日顔を合わせ、一緒に食事をし、子どもの成長を共に見守ることができます。
毎日少しずつしか会えない関係とは違い、会えない時間があるからこそ、一緒にいられる休暇中の時間は非常に濃密でかけがえのないものになります。
オン(乗船)とオフ(休暇)のメリハリがある生活は、いつまでも新鮮な気持ちでパートナーと向き合える、大きな魅力と言えるでしょう。
航海士と結婚して良かったこと【メリット】
航海士との結婚生活は、一般的な夫婦とは少し違うからこそ得られる、たくさんの魅力と喜びに満ちています。
夫が長期間家を空けるという特殊な環境は、見方を変えれば大きなメリットにもなります。
ここでは、実際に航海士の妻たちが感じている「結婚して良かった!」と思える具体的なメリットをご紹介します。
高水準の給与による経済的な余裕
航海士の大きな魅力の一つが、経済的な安定性です。国土交通省の調査によると、船員の給与は他の産業の労働者と比較しても高い水準にあります。
特に、外航船の船長や機関長ともなれば、年収1000万円を超えることも珍しくありません。
この高い給与水準は、専門性が高く、長期間陸を離れるという厳しい労働環境に対する対価と言えるでしょう。
この経済的な余裕は、日々の生活に安心感をもたらしてくれます。例えば、以下のようなメリットが考えられます。
- 将来を見据えた貯蓄や資産形成を計画的に進められる
- 住宅ローンの計画が立てやすい
- 子どもの教育費(塾や習い事、進学費用)を十分に確保できる
- 家族旅行や趣味など、生活を豊かにすることにお金を使える
夫が不在の間、家計の管理を任されることも多いですが、しっかりとした経済基盤があることは、精神的な安定にも繋がります。
1ヶ月以上の長期休暇を家族で満喫できる
航海士の勤務形態は「3ヶ月乗船して1ヶ月休暇」のように、乗船期間と休暇期間がセットになっているのが一般的です。
この「まとめて取る長期休暇」こそ、航海士の家族が享受できる最大のメリットと言えるでしょう。
一般的な会社員では取得が難しい1ヶ月以上の休みを、家族全員で過ごすことができます。
この長い休暇期間には、普段できないような特別な体験が可能です。
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- 国内外への長期旅行を計画し、ゆったりと異文化に触れる
- 夫の実家や親戚の家へ長期間帰省し、祖父母との時間を作る
- 夫が子どもの学校行事(授業参観、運動会など)に平日でも参加できる
- キャンプやアウトドアなど、まとまった時間が必要な趣味を家族で楽しめる
乗船中は会えない分、休暇中の時間は非常に濃密なものになります。
「量より質」を地で行くスタイルで、お互いの存在を確かめ合いながら、かけがえのない家族の思い出をたくさん作ることができるのです。
夫の不在時に自分の時間を自由に使える
夫の乗船期間は、寂しい反面、「自分だけの自由な時間」と捉えることもできます。
これは、四六時中パートナーと顔を合わせる生活にはない、船乗り妻ならではの特権かもしれません。
夫の不在期間を自己成長やリフレッシュの機会として、ポジティブに活用している妻はたくさんいます。
例えば、以下のように自分のペースで時間を自由に使うことができます。
- 資格取得の勉強やオンライン講座の受講など、キャリアアップや学びの時間に充てる
- 友人とのランチやディナー、旅行などを気兼ねなく計画できる
- 自分の趣味(ヨガ、手芸、ガーデニングなど)に没頭する
- ドラマや映画を一気見したり、好きなだけ読書を楽しんだりする
- 家事を自分のペースで進められる(「今日の夕飯どうしよう…」と毎日悩まなくて良い)
夫の帰りを待ちながらも、一人の人間として自立し、自分の人生を輝かせる。
そんなメリハリのある生活を送れるのも、航海士との結婚の魅力です。
会えない時間があるからこそ新鮮な関係が続く
「少し離れている方が、恋しさが募る」という言葉があるように、会えない時間があることは、夫婦関係に良い影響を与えることがあります。
毎日顔を合わせていると、良くも悪くも関係がマンネリ化し、お互いの存在が当たり前になってしまいがちです。
しかし、航海士の夫婦は、数ヶ月ぶりに再会するため、その度に新鮮な気持ちを取り戻すことができます。
久しぶりに会えた時の喜びや感動は、何物にも代えがたいものです。夫の乗船中は、次に会える日を心待ちにしながら、お互いの大切さを再認識する期間となります。
また、限られた通信手段の中で交わすメッセージや電話は、一つひとつがとても貴重なものになります。
相手を思いやり、短い時間で愛情や感謝を伝えようと工夫するため、コミュニケーションがより丁寧で深いものになる傾向があります。
こうした日々の積み重ねが、いつまでも恋人同士のような、ときめきのある夫婦関係を維持する秘訣となっているのです。
航海士との結婚で覚悟すべき大変なこと【デメリット】
航海士との結婚生活は、経済的な安定や長期休暇といった華やかなイメージがある一方で、その特殊な職業ゆえの厳しい現実も存在します。
憧れだけで結婚を決めてしまうと、「こんなはずではなかった」と後悔につながる可能性も少なくありません。
ここでは、航海士の妻として生きていく上で覚悟しておくべき、具体的な大変さやデメリットを包み隠さずお伝えします。
長期間会えない寂しさと孤独感
航海士の妻が直面する最も大きな壁は、夫との長期間にわたる別離です。
乗船する船の種類にもよりますが、一度航海に出ると数週間から数ヶ月、場合によっては半年以上会えないことも珍しくありません。
誕生日やクリスマス、結婚記念日といった大切なイベントを一人で過ごす寂しさは、想像以上につらいものです。
また、日常の些細な出来事、例えば「今日こんな面白いことがあったよ」といった喜びや、「仕事で嫌なことがあった」という愚痴をすぐに共有できないもどかしさも常に付きまといます。
友人と会ったり趣味に没頭したりしていても、ふとした瞬間に襲ってくる孤独感と向き合い続ける覚悟が必要です。
妊娠出産から育児まで基本的にワンオペ
家族計画を考える上で、航海士の妻は「ワンオペレーション(ワンオペ)」が基本になることを覚悟しなければなりません。
妊娠中のつわりで苦しんでいる時も、大きなお腹を抱えて定期健診に通う時も、夫はそばにいません。
陣痛が始まり、いよいよ出産という人生の一大イベントの瞬間でさえ、夫が不在である可能性は非常に高いのです。
無事に出産を終えた後も、本当の試練が始まります。
昼夜を問わない授乳やおむつ替え、寝かしつけ、夜泣きの対応など、心身ともに極限状態になる育児をすべて一人で担うことになります。
夫は長期休暇で帰ってはきますが、子どもの日々の成長や変化を見逃すことも多く、育児の苦労や喜びをリアルタイムで分かち合うことは困難です。
災害時や緊急時に連絡が取れない不安
地震や台風、豪雨といった自然災害が多い日本において、緊急時に夫とすぐに連絡が取れない状況は、計り知れない不安をもたらします。
テレビのニュースで大規模な災害を知った時、家族の安否を気遣いながらも、海の上の夫とは電波が繋がらず、無事を祈ることしかできません。
逆もまた然りです。
もし妻や子どもが病気や事故に遭ったとしても、夫にすぐに知らせ、頼ることは不可能です。
陸にいる家族を守るという責任が、すべて妻一人の肩にかかってくるというプレッシャーは、常に心に重くのしかかります。
家のトラブルや子どもの発熱も一人で対応
日常生活で起こる予期せぬトラブルも、すべて一人で対処する必要があります。
例えば、突然の水道管の水漏れ、エアコンや給湯器の故障、鍵の紛失といった家のトラブルが発生しても、頼れる夫はそばにいません。
業者を手配し、修理に立ち会うといった対応もすべて自分で行います。
また、子どもの急な発熱や体調不良は日常茶飯事です。
深夜に高熱を出してぐったりしている子どもを抱え、一人で車を運転して夜間救急病院へ駆け込むこともあります。
「もし自分がインフルエンザで倒れたら、この子はどうなるのだろう」という不安は、航海士の妻なら誰もが一度は経験するものです。
周囲に理解されにくい船乗り妻の悩み
航海士の妻が抱える悩みは、その特殊さゆえに周囲から理解されにくいという側面があります。
「旦那さんがいなくて自由で楽そう」「お給料が高くて羨ましい」といった、悪気のない言葉に深く傷つくことも少なくありません。
夫がいない寂しさやワンオペ育児の過酷さは、同じ境遇の人でなければなかなか共感してもらえないのが現実です。
結果として、悩みを打ち明けられずに一人で抱え込み、社会から孤立しているような感覚に陥ってしまう人もいます。
こうした船員の労働環境や休暇については、国土交通省の示す船員の働き方に関する情報も参考に、パートナーとよく話し合うことが重要です。
航海士の妻に向いている人の5つの特徴
航海士との結婚生活は、一般的な家庭とは異なる点が多々あります。
夫の長期不在という大きな特徴があるため、残念ながら誰にでも向いているとは言えません。
しかし、見方を変えれば、その特殊な環境だからこそ得られる幸せや絆も確かに存在します。
ここでは、航海士の夫を持つ妻たちが「これがあると強い」と語る、5つの共通した特徴について詳しく解説します。
ご自身の性格や価値観と照らし合わせながら、航海士との未来を想像してみてください。
精神的に自立している
航海士の妻に最も求められる資質、それは「精神的な自立」です。
夫が数ヶ月単位で家を空けるため、その間、家庭内のあらゆる判断や決断を一人で行う必要があります。
寂しさや不安を感じたときに、夫に依存して乗り越えようとすると、連絡が取りにくい状況も相まって、心が疲弊してしまいます。
夫がいない状況でも自分の機嫌を自分で取り、心穏やかに日々を過ごせる強さが大切です。
目の前で起きた問題に対して、「夫がいたらどうにかしてくれるのに」と嘆くのではなく、「まずは自分でやってみよう」と前向きに行動できる人は、航海士の妻として輝けるでしょう。
夫の不在は、あなた自身の人間的な成長を促す機会にもなり得ます。
一人の時間を楽しめる
精神的な自立と密接に関係しますが、「一人の時間を心から楽しめる」ことも非常に重要なポイントです。
夫の乗船中は、必然的に一人で過ごす時間、あるいは子どもとだけで過ごす時間が長くなります。
この時間を「寂しくて退屈な時間」と捉えるか、「自由で貴重な時間」と捉えるかで、生活の満足度は大きく変わってきます。
読書や映画鑑賞、資格取得の勉強、友人とのランチ、趣味や習い事など、自分一人の世界に没頭できる何かを持っている人は、夫の不在期間をむしろ楽しむことができます。
「おひとりさま」の時間を満喫し、自分自身を磨くことで、夫が帰国した際には、より魅力的なあなたで再会することができるのです。
夫の仕事を心から理解し応援できる
航海士という仕事は、日本の物流やエネルギー供給を支える、社会的に極めて重要で誇り高い職業です。
しかしその一方で、荒天時の危険や、世界情勢によるリスク、そして何より家族と長期間離れ離れになるという厳しい側面も持ち合わせています。
こうした仕事の特殊性を表面的な知識だけでなく、心から理解し、リスペクトする気持ちが不可欠です。
「どうしてこんなに長く帰ってこないの」「もっと連絡してほしい」といった不満をぶつけるのではなく、「家族のために、社会のためにありがとう。
安全な航海を祈ってる」と心から応援できるかどうかが、二人の関係を良好に保つ鍵となります。
夫が船の上で安心して仕事に集中できるのは、陸で待つ妻の深い理解と支えがあってこそなのです。
ポジティブで物事を柔軟に考えられる
船乗りの家庭では、予期せぬトラブルや予定変更は日常茶飯事です。
天候や海上の状況によって船のスケジュールが変わり、夫の帰国が突然延期になることも珍しくありません。
また、家の設備が故障したり、子どもが急に熱を出したりといった緊急事態も、基本的には一人で対応することになります。
そんな時、いちいち落ち込んだり、計画通りに進まないことに苛立ったりしていては、身が持ちません。
「まあ、なんとかなるさ」「こういうこともあるよね」と、ある種の楽観主義で物事を捉え、状況に応じて柔軟に対応できる能力が求められます。
困難なワンオペ育児も「子どもと密に向き合える貴重な時間」とポジティブに変換できるようなしなやかな思考は、航海士の妻にとって最強の武器となるでしょう。
頼れる家族や友人が近くにいる
一人で立つ強さは重要ですが、全てを一人で抱え込む必要はありません。
むしろ、いざという時に頼れる存在が近くにいることは、心の安定に大きく寄与します。
特に、妊娠・出産・育児期には、物理的にも精神的にも誰かのサポートが不可欠になる場面が必ず訪れます。
自分の両親や兄弟姉妹が近くに住んでいる、事情を理解して気軽に助けを求められる友人がいる、地域のママ友との良好な関係を築いているなど、信頼できるセーフティーネットを持っておくことが大切です。
また、ベビーシッターや家事代行サービスといった公的・民間のサポートを、ためらわずに利用できる価値観も持っておくと、心に余裕が生まれます。
上手に周りを頼るスキルも、航海士の妻が幸せな家庭を築くための大切な要素の一つです。
【具体策】航海士と結婚したい人が実践すべき出会い方
航海士との結婚を真剣に考えたとき、最初の壁となるのが「どうやって出会うか」という問題です。
航海士は一度船に乗ると長期間陸を離れるため、一般的な職業の方と比べて出会いの機会が限られています。
しかし、諦める必要はありません。ここでは、航海士と出会うための具体的な方法を3つご紹介します。
知人や友人からの紹介を頼る
最も信頼性が高く、確実な出会いにつながりやすいのが、知人や友人からの紹介です。
航海士のコミュニティは比較的狭く、横のつながりが強い傾向にあります。
そのため、あなたの周りに海運会社や造船所、船舶関連の企業に勤めている友人がいれば、絶好のチャンスです。
まずは、「誠実に将来を考えられる航海士の方と出会いたい」というあなたの気持ちを、信頼できる友人に正直に伝えてみましょう。
その際、なぜ航海士の仕事に魅力を感じるのか、大変な面も理解していることを伝えられると、友人も安心して協力してくれます。
紹介が実現した際には、相手の仕事への敬意を忘れず、誠実な態度で接することが、良いご縁につながる鍵となります。
マッチングアプリや婚活サービスを活用する
現代の出会いの主流であるマッチングアプリや婚活サービスは、航海士と出会うための有効なツールです。
航海士も長期休暇中や寄港中に、効率的に出会いを求めてアプリを利用しているケースは少なくありません。
時間や場所を選ばずに活動できるため、多忙な航海士にとっても利用しやすいのです。
アプリを利用する際は、プロフィールに「航海士というお仕事に理解があります」「不規則な生活リズムにも柔軟に対応できます」といった一文を加えておくと、相手の目に留まりやすくなります。
また、すぐに会うことが難しい職業だからこそ、メッセージのやり取りやビデオ通話でじっくりと関係を深めていくことが大切です。
相手の乗船スケジュールを尊重し、思いやりのあるコミュニケーションを心がけましょう。
航海士と出会いやすいアプリの選び方
数あるアプリの中から、航海士と出会う確率を高めるためには、以下の3つのポイントを意識して選びましょう。
1. 利用者の真剣度が高いアプリを選ぶ
将来を見据えた真剣な出会いを求めるなら、婚活目的のユーザーが多いアプリがおすすめです。
「Pairs(ペアーズ)」や「Omiai」のように、結婚を意識した利用者が多いサービスを選びましょう。
特にPairsには、同じ趣味や価値観を持つ人が集まる「コミュニティ機能」があり、「船乗り」「海が好き」「港町」といったキーワードで探すことで、出会いの可能性を広げることができます。
2. 職業で絞り込み検索ができるアプリを選ぶ
効率的に相手を探すには、職業での検索機能が欠かせません。
多くのアプリでは「運輸」といったカテゴリや、フリーワードで「航海士」「船員」と入力して検索することが可能です。
登録前に、希望する条件で検索できるかを確認しておくと良いでしょう。
3. 会員数が多く地方在住者も多いアプリを選ぶ
航海士の出身地や拠点は全国各地に広がっています。
そのため、特定の都市部だけでなく、全国的に会員数が多く、地方ユーザーも活発に利用している大規模なアプリを選ぶ方が、出会えるチャンスは多くなります。
港町など船員が集まる場所へ行く
少し勇気が必要ですが、航海士が実際に訪れる可能性のある場所へ足を運んでみるのも一つの方法です。
これは偶然の出会いを待つスタイルなので確実性はありませんが、他の方法と並行して試す価値はあります。
狙い目は、横浜、神戸、門司、今治といった主要な港町の、船員が立ち寄りそうな飲食店やバーです。
特に、船員会館の近くにあるお店などは、休暇中の船員が利用している可能性があります。
船員の仕事や生活については、全日本海員組合のウェブサイトなども参考に、彼らのライフスタイルを理解しておくと、話が弾むきっかけになるかもしれません。
ただし、この方法は相手が航海士かどうかを見分けるのが難しく、無理に話しかけるのは禁物です。
あくまで「素敵な出会いがあればラッキー」くらいの気持ちで、その場の雰囲気を楽しみながら過ごすのが良いでしょう。
港町のイベントや、海事系の大学の学園祭などに参加してみるのも、将来の航海士と自然に出会うきっかけになるかもしれません。
結婚前に必ず確認しておきたい重要なこと
航海士との結婚は、一般的な結婚とは異なる点が多々あります。
憧れだけで結婚生活をスタートさせると、後になって「こんなはずではなかった」と後悔してしまうかもしれません。
そうならないためにも、結婚を決める前に、お互いの価値観や生活スタイルについて深く話し合い、具体的な事柄を確認しておくことが非常に重要です。
ここでは、航海士との幸せな結婚生活を送るために、最低限確認しておきたい3つの重要事項を解説します。
外航船か内航船か働き方の違いを理解する
「航海士」と一言で言っても、その働き方は「外航船」に乗るか「内航船」に乗るかで大きく異なります。
これは結婚生活のスタイルを根底から左右する最も重要な要素ですので、必ず確認しましょう。
外航船員の場合
外航船員は、日本と海外の港を行き来し、世界中の海を舞台に活躍します。
一度の乗船期間が非常に長く、半年から8ヶ月乗船し、2〜3ヶ月の長期休暇を取るというサイクルが一般的です。
そのため、年間のほとんどを海の上で過ごすことになります。
【確認すべきポイント】
- 年間の大半をひとりで過ごす覚悟があるか
- 数ヶ月単位で連絡が取りにくくなる状況(時差や通信環境の問題)に耐えられるか
- 長期休暇の過ごし方(夫は心身ともにリフレッシュする時間が必要)
給与水準は高い傾向にありますが、その分、家族と離れている時間が圧倒的に長いのが特徴です。
内航船員の場合
内航船員は、日本の国内貨物輸送を担い、国内の港から港へと航海します。
働き方は船の種類や航路によって様々ですが、数週間から1ヶ月程度の乗船と数日〜1週間の休暇を繰り返すパターンや、3ヶ月乗船・1ヶ月休暇といったサイクルが主流です。
外航船員に比べると、比較的短いスパンで帰宅できる可能性があります。
【確認すべきポイント】
- 比較的短いサイクルでの夫の不在と在宅の切り替えに対応できるか
- 陸地に近い航路が多いため、携帯電話の電波が届きやすく連絡は取りやすい傾向にあること
- 休暇の期間は外航船員より短い場合が多いこと
彼がどちらの船に乗っているのか、将来的に乗り換える可能性はあるのかを具体的に聞いておくことで、結婚後の生活をより鮮明にイメージできます。
働き方の詳細については、国土交通省の「めざせ!海技者」ポータルサイトなども参考に、正しい知識を持っておきましょう。
お金の使い方や将来のライフプランを共有する
航海士は高収入であることが魅力の一つですが、お金の管理については事前にしっかりと話し合っておく必要があります。
夫が長期間不在になるため、家計の管理は主に妻が担うことになります。
価値観のズレが後々の大きなトラブルに繋がらないよう、将来設計も含めてすり合わせを行いましょう。
給与と家計の管理方法
まず、給与体系(基本給、乗船手当など)やお金の管理方法を具体的に決めます。
生活費はどちらの口座で管理するのか、貯金はどのように進めていくのか、明確なルールを作っておくと安心です。
また、航海士の中には、乗船中のストレスから下船後の休暇中に大きなお金を使ってしまう人もいます。
お相手の金銭感覚やお金の使い方について、さりげなく確認しておくことも大切です。
将来のライフプランニング
お金の話と合わせて、将来のライフプランについても共有しましょう。
特に重要なのが、住まいと子育ての問題です。
- 住まい:マイホームはいつ頃、どこに購入したいか。夫の実家の近くか、妻の実家の近くか、あるいは全く別の場所か。ワンオペ育児の可能性を考えると、実家のサポートを得やすい場所を選ぶカップルも多いです。
- 子育て:子どもは何人欲しいか、どのような教育を受けさせたいか。子育てにかかる費用は高額になるため、長期的な視点で計画を立てる必要があります。
- 妻のキャリア:結婚後も仕事を続けるのか、それとも家庭に入るのか。働き続ける場合は、夫の不在時に仕事と育児を両立させるためのサポート体制についても考えておく必要があります。
これらの大きな決断を、夫の不在時に妻が一人で進めなければならない場面も出てきます。
だからこそ、結婚前に二人でじっくりと話し合い、共通のビジョンを持っておくことが不可欠です。
乗船中の連絡ルールを決めておく
長期間会えない航海士との結婚生活において、心の繋がりを保つための「連絡」は生命線とも言えます。
しかし、「連絡が欲しい」という気持ちと、船上での現実にはギャップがあることを理解し、お互いがストレスを感じない連絡ルールを事前に決めておくことが、良好な関係を維持する秘訣です。
連絡手段と船内環境の確認
まず、彼が乗る船の通信環境を確認しましょう。
近年は船内Wi-Fiが整備されている船も増えていますが、全ての船で快適に使えるわけではありません。
通信速度が遅かったり、利用時間やデータ量に制限があったり、有料だったりすることも珍しくありません。
LINEやビデオ通話が問題なくできるのか、それともテキストメッセージが中心になるのか、具体的な連絡手段を把握しておきましょう。
連絡の頻度と時間帯
お互いの生活リズムを尊重した上で、連絡の頻度や時間帯の目安を決めておくと、すれ違いを防げます。
「毎日必ず連絡する」と決めると、仕事や電波状況によっては負担になる可能性も。
「1日に1回はLINEでスタンプだけでも送る」「週に1回は電話する」など、現実的で無理のないルールを設定するのがおすすめです。
また、時差や彼の勤務時間(ワッチ)を考慮し、連絡がつきやすい時間帯を共有しておくことも大切です。
緊急時の連絡体制
最も重要なのが、緊急時の連絡方法です。自分や家族の身に何かあった時、すぐに連絡が取れない可能性を想定し、必ず所属している船会社や船舶管理会社の連絡先を聞き、控えておきましょう。
会社経由であれば、緊急の要件を船に伝えてもらえます。これは、災害時など、万が一の事態に備えるための必須事項です。
「連絡がない=愛情がない」と不安になるのではなく、「連絡が取れないのが当たり前」という前提に立ち、その中でお互いが安心できる方法を見つけていく。
この事前の取り決めが、二人の信頼関係をより強固なものにしてくれるでしょう。
まとめ
航海士との結婚は、経済的な安定や長期休暇といった大きな魅力がある一方で、長期間会えない孤独感やワンオペ育児など、乗り越えるべき覚悟も求められます。
後悔しないためには、これらのメリットと大変なことの両方を深く理解し、ご自身が精神的に自立しているかを見極めることが不可欠です。
本記事で紹介した出会い方や確認事項を参考に、お互いの働き方や将来のビジョンをしっかり話し合い、航海士という最高のパートナーとの幸せな結婚を実現してください。